~ウィンウィン(Win-Win)の体現を目指して~
現在、行政、企業で働く多くの労働者は、親族に障がい者がいる場合を除き、仕事に就くまで、障がい者とのコミュニケーションを深める機会は、限られています。仕事の現場で、「消費者」として、「取引先」として、「会社の同僚」として、はじめて、障がい者とコミュニケーションをとらなければいけなくなったとき、「一体、どうしていいのかわからない」というのが本音だと思います。実際に私自身がそうでした。他に聞く人もいない中で、トラブルになることを回避し、曖昧なコミュニケーションをとっていました。しかし、その後、ボランティアで知的、精神、身体の障がい者と共にイベントを企画し、活動することで、「障がい者だから大目にみてあげなければいけない」「障がい者はかわいそう」といった間違った価値観や思い込みは、適切なコミュニケーションが図れないだけでなく、障がい者の成長を妨げ、結果的に障がい者差別の増長につながることを実感いたしました。
2024年4月1日の改正障害者差別解消法の施行による合理的配慮の提供の義務化や行政、企業、消費者のSDGsに対する積極的な取り組みなど、今、社会全体が大きく変化している中で、私たちは、長年の実績と知識・経験をもつ第三者的立場から、障がい者への正しい理解と、ウィンウィン(Win-Win)の体現を目指し、社会課題の解決に貢献してまいります。
株式会社大授総合研究所 代表取締役 坂本禎基